当院の発達障害支援は、あらゆるライフステージの方に対応しています。
また、ご家族の方へのサポートも致します
こどもが成長する様々な段階で、いろいろ思い悩むのが子育てです。
そのようなご家族の方のお悩みの相談にも対応し、お子さんの成長と共にご家族も成長できるよう、「こころのサポート」を行なって参ります。
コンサータは2019年12月1日より登録制に変わりました
コンサータを受け取る際には、処方箋のほかに「患者カード」が必要となります。
「患者カード」はコンサータを処方する医療機関で患者登録を行うことで発行されます。
初回登録の際は、「身分証明書」と「第三者による症状の確認」が必要です。
ご本人の保険証、運転免許証、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、パスポートなどが該当します。
お子さんの場合は代諾者の身分証明書も必要となります。
また、第三者からの情報として、「子どもの時の通知表、学校からの連絡帳、母子手帳など」が必要となりますので、ご準備ください。
移行措置期間として、2020年内はこれまで通りに処方されます。
引き続き処方となる方は、2020年内に患者登録を行う必要があります。
登録の際には、同意書をいただきます。
また、登録に際して必要な情報があります。詳しくは受診の際にお尋ねください。
コンサータの患者登録を行う必要があります。
患者登録後、患者カードが発行されるまでには時間がかかります。
当日の処方については、 「初回処方時限定のID番号記載用紙」 を発行する予定です。
当院では、発達障害と診断された方、ご家族の方へ、療育・作業療法・小学生集団SST(ソーシャルスキルトレーニング)・デイケア・親の会など、様々なプログラムをご用意しており、発達障害と診断された方やご家族の方への支援を行っています。
ご質問、ご相談などについてはお気軽にお問い合わせください。
対象 | 幼児~ |
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形式 | 療育経験のある作業療法士・心理士による個別指導 |
費用 | 医師の診察料+療育費用が必要です。 |
発達障害は生まれつきの特性であり、後天的な疾患とは異なります。
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。
これらの疾患に共通していることは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点です。同一の人に、いくつものタイプの発達障害が併存していることもあります。また、同じ障害がある人同士でも、まったく違っているように見えることがあります。個人差が非常に大きく表れるのが、「発達障害」の特徴の一つと言えるでしょう。
以前は、広汎性発達障害(PDD)と呼ばれていたもので、当時の障害名としては、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。症状に応じて、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位と考えられています(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。
自閉症スペクトラム障害は、最近では100人に1~2人程度存在すると報告されています。男性は女性に比べて数倍多く、一家族に何人もいることがあります。
典型的には、下記の3つの特徴が出現します。
他の自閉症スペクトラム障害と比較して、従前アスペルガー症候群と呼ばれていた一群については、「知能低下」が認められにくいのが特徴です。知能は正常かむしろ高い場合もあり、言葉の遅れもないのに、人とうまくコミュニケーションが図れない、興味が極端に限定されていて、それによって日常生活に支障をきたすことがあります。
発達年齢に見合わない多動―衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、12歳頃までに現れます。学童期の子どもには3~7%程度存在し、男性は女性に比べて数倍多いことが報告されています。2次的に学校への不適応が生じたり、自分に自信が持てず抑うつ的になることや行動上の問題が頻発することがあります。
全般的な知的発達には問題が無いのに、読む・書く・計算するなど、特定の学習に教区単に困難を来たす状態を言います。有病率は、2~10%程度と見られており、読みの困難に関しては、男性は女性に比べて数倍多いことが報告されています。
1歳を過ぎた頃から、障害の兆候が現れ始めます。典型的には1歳代で、「指さしをしない」「他の子どもに関心が無い」などの様子が見られます。対人関係に関連するこうした行動は、通常の子どもでは徐々に発達の過程で獲得されていくものですが、自閉症スペクトラム障害の子どもでは明確な変化が現れません。保育所や幼稚園に入っても一人遊びが多い、集団行動が苦手など、人との関わり方の困難からで気づかれることがあります。
言葉が出ることが遅い場合と、時期の遅れは無くても、話したいことしか口にせず、会話が成立しにくい場合があります。また、電車やアニメ・キャラクターなど、自分の好きなことや興味のある対象には毎日何時間でも熱中したりします。初めてのことや、予定変更は苦手で、変化して対応するのに時間がかかることがあります。
思春期や青年期になると、自分と他者との違いに気づいたり、対人関係がうまくいかないことに悩んだりし、不安・うつ症状を合併するケースもあります。
就職して初めて、仕事を臨機応変にこなせないことや職場での対人関係などに悩み、自ら障害ではないかと疑い、医療機関を訪れる人もいます。子どもの頃に診断を受け、周囲の理解を受けて成長した人たちのなかには、成長とともに症状が目立たなくなる人や、突出した能力を上手に活用して、適応的に過ごす場合も多く見受けられます。
12歳頃までに、多動―衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が現れ、そのタイプ別の症状の程度によって、「多動、衝動性優勢型」「不注意優勢型」「混合型」に分類されます。
小学生を例にとると、多動、衝動性の症状には、座っていても手足をもじもじする、席を離れる、おとなしく遊んでいられない、じっとしていられない、しゃべり過ぎる、順番を待てない、他人の会話やゲームに割り込む、などがあります。
不注意の症状には、学校の勉強でうっかりミスが多い、課題や遊びなどで集中が続かない、話しかけられても聞いていないように見える、やるべきことをやり遂げられない、課題や作業の段取りができない、整理整頓が苦手、宿題のように集中力を要することを避ける、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、などが挙げられます。
多動症状は、一般的には成長につれて軽くなるケースが多いのですが、不注意や衝動性の症状は半数が青年期まで、さらにその半数は成人期まで続くと言われます。また、思春期以降、不安・うつ症状を合併する人も見られます。
全般的な知的発達には問題が無いのに、読む・書く・計算するなど、特定の学習のみが難しい状態を指し、それぞれ学業成績や日常生活に困難が生じます。こうした能力を要求される小学校2~4年生頃に成績不振など学習障害が明らかになります。その結果として、学業に意欲を失い、自信をなくしてしまうこともあります。
当院では、下表のような治療を基本に、「生きにくさ」や「働きにくさ」を軽減するお手伝いをします。
幼児期に診断された場合には、個別または小集団での療育によって、コミュニケーションの発達を促し、適応力を伸ばす取り組みをします。また、新しい場面に対する不安を軽減し、集団活動への参加意欲を高めることを目指します。言葉によるコミュニケーションに頼り過ぎず、視覚的な手がかりを増やすなどの環境面の工夫を取り入れることで、子どもの不安が減って気持ちが安定し、混乱が減ることが期待できます。
当院では、個別療育、小学生を対象としたSST(ソーシャル・スキルトレーニング)や保護者向けのペアレント・トレーニングを行っています。
早期に診断を受けることは、保護者が子どもをありのままに理解し、周囲と共通の理解を持つことで、その成長を支えていくことに役立ちます。自閉症そのものを治す薬はありませんが、睡眠や行動の問題が著しい場合には、薬の服用について医師に相談すると良いでしょう。
思春期以降になって不安・うつ症状が現れた場合には、抗不安薬や抗うつ薬を服用すると改善することがあります。しかし、その場合にも、症状が現れる前に過大なストレスが無かったか、生活上の変化が無かったかなど、まずは環境をチェックし、その調整を試みることが大切です。
また、幼児期から成人期を通して、身近な人が本人の特性を理解することが重要です。それによって本人が安心するだけでなく、教師、上司など周囲の人人たちが特性を知ることによって、本人に適した学校や職場環境が整い、“支援の輪”が広がります。
SSTやストレス対処法などのプログラム行っている施設は多くはないのですが、当院では、デイケアにおいて対応しております。
薬物療法としては、過剰な興奮を抑える目的で行われることがあります。他に症状に合わせた投薬が行われます。
幼児期や児童期には、薬物療法と行動変容の促進、および生活環境の調整などが行われます。
薬物療法としては、ADHD治療薬が主に用いられます。現在、脳内の神経伝達を改善する働きがあります。
生活環境の調整として、例えば、学習に取り組むには、遊び道具を片づけ、テレビを消すなど、集中を妨げる刺激をできるだけ少なくする。また、学習時間は短めに、一度にこなす量は少なめに設定し、休憩をとるタイミングをあらかじめ決めておくといった工夫を行います。
自閉症スペクトラム障害と同様、家族や周囲の人たちがADHDに対する知識や理解を深め、本人の特性を理解することが大切です。本人の自己肯定感を育み、社会生活に対する意欲を高めることにつながります。
成人の場合も薬物療法や環境調整、職場適応や家庭生活の改善に役立つことが多くあります。
教育場面での支援が重要になります。読むことが困難な場合は大きな文字で書かれた文章を指でなぞりながら読んだり、書くことが難しい場合は、ノートに補助線を入れたり、計算が困難な場合は絵を使って視覚化するなど、症状に応じた工夫が必要です。
豊島区 巣鴨の心療内科 精神科
医療法人社団櫻和会櫻和メンタルクリニック 院長 山野 かおる
(日本精神神経学会認定精神科専門医/精神保健指定医/日本医師会認定産業医)
03-5319-1908
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨1-19-12 八木下ビル3F
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